証人が口授に立ち会っていない場合に公正証書遺言は有効か【最判昭和52年6月14日】

事案の概要

  1. 本件公正証書による遺言の立会証人入間川悦郎は、遺言者である亡真田精志が遺言の趣旨を公証人に口授する際に立会っていなかったものである。同証人は、公証人が筆記した内容を亡精志等に読み聞かせた際には立会っているが、そのときは亡精志はただうなづくのみで、口授すなわち言語を発することによってする遺言内容の伝達をしていない

争点

  1. 証人が口授に立ち会っていない場合に公正証書遺言は有効か

判旨

証人が口授に立ち会っていない場合に公正証書遺言は有効かについて

訴外竹田志郎が本件公正証書による遺言をするについて、立会証人である訴外長谷川一郎は、すでに遺言内容の筆記が終つた段階から立会つたものであり、その後公証人が右筆記内容を読み聞かせたのに対し、右遺言者はただうなづくのみであつて、口授があつたとはいえず、右立会証人は右遺言者の真意を十分に確認することができなかつたというのであるから、本件公正証書による遺言を民法九六九条所定の方式に反し無効であるとした原審の判断は、正当として是認することができる。

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