遺言書が数葉にわたる場合に一部しか日付署名捺印がなくても有効か【最判昭和36年6月22日】

事案の概要

  1. 被告は亡恵美延太郎の妻であつた
  2. 右延太郎は昭和二十四年三月二十日死亡した
  3. 別紙目録記載の如き内容を有する自筆証書による遺言書が不動産の標目のみを記載した第一葉と「家一切デンブ妻ノ物」と記載した第二葉間において末尾から約十六糎の箇所で糊継されている
  4. その用紙が油障子用の楮紙であり横継になつていること及び第二葉は訴外亡恵美延太郎が自筆作成した
  5. 昭和二十四年三月十八日右延太郎と被告が訴外上原勇作を養子とする手続を講じ、同年四月五日右勇作と被告間に養子縁組が成立した

争点

  1. 遺言書が数葉にわたる場合に一部しか日付署名捺印がなくても有効か

判旨

について

 遺言書が数葉にわたるときであつても、その数葉が一通の遺言書として作成されたものであることが確認されれば、その一部に日附、署名、捺印が適法になされている限り、右遺言書を有効と認めて差支えないと解するを相当とする。

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